事業者インタビュー:堀田 拓嗣(吉祥寺ホームズ株式会社)
Category: インタビュー
吉祥寺ホームズ株式会社代表 堀田 拓嗣。
自分が求めていたサービスとの出会い。
「レジデンス信濃町」などの、戸建てシェアハウスを運営する吉祥寺ホームズ株式会社代表の堀田拓嗣さんに、シェアハウスの運営にあたってお話を伺ってきました。
「安全」、「清潔」、「快適」、「リーズナブル」を基本コンセプトに、運営者と入居者のコミュニケーションを大事にしながら、「明るい」、「楽しい」シェアハウス運営をされているとのことですが、堀田さんの真面目な人柄が本当に伝わってくるようなインタビューとなりました。それでは、どうぞ。
- ---今日はお時間頂き、ありがとうございます。吉祥寺ホームズさんは、現在、恵比寿・四谷・信濃町でシェアハウスを運営されているとのことですが、そもそもシェアハウスの運営を開始されたきっかけは何だったのでしょうか。
- 堀田さん
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はい、私自身、2004年に千葉市でアパート経営を始めましたが、元々は不動産業界ではなく、通信業界出身なのです。ですので、何の対価か分からない礼金や更新料、更原状回復費用といった料金を借主に請求したり、貸主に圧倒的に不利な日本の法律などを聞いて、不動産業界のあり方そのものに疑問を抱いていたことがあります。そんな時にシェアハウスの存在を知りました。
- ---それで、シェアハウスの展開を検討されたと。
- 堀田さん
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そうですね、礼金・更新料・仲介手数料など不透明で余計な費用は介在しませんし、貸主と借主が対等な契約をしますから、より自分が求めているサービスを提供できるのではないかと、その時は、正直「これだ!」と思いましたね。家具や家電品も備わっているので借主にとっても初期費用が圧倒的に安く抑えられますから、供給過剰で賃料も稼働率も厳しさが増す賃貸市場において、これからの有望商品だと思いました。
- ---なるほどですね、現在は実際に運営される側となられた訳ですが、改めてシェアハウスの「良さ」や「メリット」などは、どういったところにあると感じられていますか?
- 堀田さん
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一般のアパート、マンションに住むのに比べ、入居時にかかる初期費用が1/3から1/5と格段に安く抑えることができますから、入居者さんにとって、シェアハウスに住むことの経済的メリットは大きいと思います。ウチの場合で言えば、ドミトリーという相部屋を選択された場合、恵比須や四ッ谷など都心の好立地でも3万円台の家賃から住むことができます。
また、都会の一人暮らしにある「寂しさ」が解消され、「楽しさ」や「安心感」が得られたり、暮らしを通して、コミュニティーを作れるなど、若いうちに家族以外の人と共同生活を送り、コミュニケーション能力を高め、尊重しあう機会があるというのは、本当に恵まれていることだとも感じています。
居心地の良いアットホームな住空間に。
- ---そうですよね、暮らしを通して人とつながれるというのは、確かに恵まれていることかもしれませんね。堀田さんは、シェアハウスを展開される時にこだわっていることなどは他にありますでしょうか?
- 堀田さん
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「立地」には必要以上にこだわっているかもしれません。四ッ谷と信濃町は山手線のほぼ中央ですし、恵比寿は代官山や渋谷、広尾も徒歩圏内の人気エリアです。交通の便が非常に良く治安も良いです。先ほどの話と重複にはなりますが、ドミトリーであれば、「3万円台から住める家賃設定」としました。そこに「清潔感」や「快適性」、「安心感」を得られるように内装、設備、入居者の動線なども、様々な面から十分に検討しています。
私としては、おしゃれな外観や設備に費用を費やすよりは、「アットホーム感」のあるハウスに仕上げ、その分価格帯を抑えて入居者さんに提供したいと思っています。シェアハウスだと短期間で退去される人が多いと話す方もいるみたいですけど、うちのシェアハウスは長く住み続けてくれている人も多いですから、皆さんに「居心地がよい」、「何だか落ち着く」と感じて頂いてる方が良いかなと思っていますので。 - ---なるほど、アットホームに感じる家の方が、長く滞在したくなるのは分かる気がしますね。ところで話は変わりますが、企業名は「吉祥寺ホームズ」なのに、吉祥寺で運営されているシェアハウスは無いんですね。
- 堀田さん
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そうなんですよ、吉祥寺でも展開したいと思っているんですけど、「立地」にこだわっていたら、気づいたら都内ばかりになりました、笑。
- ---そうなんですか、笑。では、最後に、今後の方針や展開があれば教えて下さい。
- 堀田さん
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はい、弊社は経営ビジョンとして、「快適な住空間の提供を通じて、都会でがんばる若者を応援する」と定めています。首都圏に来る若者はバリバリとキャリアとして高収入で働く人もいますが、派遣や契約社員、バイトなど不安定な職業の人も多いのが現状です。収入が低く、高い家賃を負担できない若者でもシェアハウスの仕組みなら都心の好立地でも生活ができます。ですので、我々としては、求められる限り「都会でがんばる若者を応援するシェアハウス」を年に1、2件のペースで今後も増やしていきたいと思っています。
確かに、雇用形態によっては、突然、勤務先が変わる可能性もありますから、都内の中心に住んでしまえば、どこへでも行けますものね。そう言えば、私も最初にシェアハウスに住んだ際は、通勤時間が本当に短くなって嬉しかったのを思い出しました。
吉祥寺ホームズさんのシェアハウスはどこも利便性の高い立地にありますし、入居者さんの滞在期間が長いというのは、「居心地の良さ」の表れかもしれないですね。「都内の中心で家賃を抑えながら、くつろげる暮らし」を求めている方は、一度ご訪問されてみては如何でしょうか。