自分の居場所を探しながら、歩いてみる。マイペースで。 |
先日、本屋にふらりと入って手にした本の中で、世界最高の経営者はスティーブ・ジョブスでも、ウォルト・ディズニーでもなく、マザーテレサだ、と紹介されている記事がありました。 私は彼女をビジネスパーソンというよりは、修道女や聖人というイメージを持っていたのですが、500ルピーという僅かな資金を元手に、簡潔で明確なビジョンを力強く伝え、賛同する同士が集り、小さな学校から、「神と愛の宣教者会」という世界最大の組織を構築し展開させていくストーリーを知ると、確かに、そんな影響力や業績を持つ人は、今日まで存在していないかもなぁと思わず頷いてしまう内容でもありました。 愛があるマネジメント力といえば良いのでしょうか。人と人のつながりや絆をつなぎとめる、女性ならではのコミュニケーション能力というのは、これからますます求められる時代なのかもしれませんが、漠然とそんなことを考えてしまったのは、シェアハウス業界には、女性の運営者、経営者が他の業界と比べて多いからなのかもしれません。 一つ屋根の下に複数の人が共同で住む訳ですから、一般の賃貸業と違い、入居者さん同士が安心・安全で快適に暮らす環境を保つ為には、衛生面から、共同生活のルール、お鍋のフタのサイズまで、ありとあらゆることに気を配る必要があります。最近は、新規オープンのシェアハウスのお話もよく耳にしますが、管理の大変さを知って事業から撤退をする運営者さんのお話を聞くことも、少なくありません。そう考えると、物件選びの際に、シェアハウス業界を長年続けられてきた実績があるという事は、入居前の一つの指標にしても良いのかなとも思うのです。 今回、御紹介するのは、、品川区大森海岸駅から徒歩5分の場所にある「コレントハウス 大森」、運営者の株式会社コレントさんは、シェアする暮らしが今のように認知・普及されるずっと前、2006年6月から、女性専用シェアハウスに特化して展開をされてきたとのこと。試行錯誤の繰り返しと供にシェアハウス運営を歩んでこられただけに、実際に入居された際、積み上げてきた経験やノウハウが活かされた細かいサービスや配慮を実感する人もきっといるのではないでしょうか。 新しいもの、豪華なもの、ユニークなもの、メディアは、どうしても、話題になりそうなシェアハウスばかりを取り上げられてしまうものですが、女性同士の共同生活、求めている暮らしというのは、そういうもじゃないんだよね、と感じられている方に、その存在をお伝えしたい物件、そして運営者さんかもしれません。という訳で、今回は、「コレントハウス 大森」です、どうぞ。 |
「コレント大森」、豪華な設備が有る訳ではありませんが、女性同士、肩の力を抜いて、ぼんやり外を眺めたりしながら過ごしてみる、ゆったりとしながら、安心、安全に暮らせる毎日があるように思います。
そうそう、コレントという素敵なネーミング。私はてっきり、共同、協力などを意味する接頭辞を使用した「Co-rent」なんだろうな、と漠然と思っていたのですが、英語表記は「KORENTO」で、語源を聞くと、フィンランド語で「とんぼ」という意味だそう。
入居者の方にも、とんぼのように、広い視野で軽やかに前進してくれることを願い、社名をつけられたとのことですが、よくよく考えてみると、シェアハウスでの生活は、他の入居者の多様な価値観にも触れる事ができる生活。自分探しをしている人が、自分の目標を見出したり、自分の居場所を見つける為の場所、そんな捉え方もできるのかもしれません。
勿論、自分の居場所なんて、見つけようと思って、見つかるものでもないと思うし、焦る必要はないと思うのだけど、一人暮らしには無かったものが、シェアする暮らしには、きっとあるのではないだろうか、そんな風にも思うのです。
ちょっとカッコつけすぎな言葉のようにも感じますが、そんな私の考え方なんて、お構え無しに、運営者さんから、「入居者一人一人の方が、安心して未来図を描けるように、様々なバックアップをしたいとも考えているんです」。なんてお話を伺ってしまうと、月日がたてば、ここでのシェアする暮らしを通して、入居者や運営者という垣根を越えたつながりへと続くなんてこともあるのかなぁと、密かに期待をしてしまうものです。
「愛の反対は憎しみではなく、無関心です」、マザーテレサは、豊かになった日本を見て、そんな言葉を発したそうだけど、今の日本社会において、シェアする暮らしというライフスタイルは、利便性や経済的な側面だけを理由に普及が進んでいる訳では決してないと思うので、もっともっと、多くの人にとって当たり前のライフスタイルとして認知されて欲しいなぁと願ってもいます。
そういえば、コレントさんのオフィスに初めて挨拶した際、頂いた名刺の裏には、運営されている物件の画像とともに、こんなフレーズが書いてありました。
「未来への第一歩を応援したい」
挨拶する度に、そんな風にストレートに自己紹介できる人というのは、女性とか関係無しに、素直にカッコいいな、そんなことを感じてしまった、「コレント大森」の訪問でした。
/Author: カガワ