茶菓子、買ってこよう。 |
アメリカン映画に出てきそうなレンガ仕立ての家か、日本昔話に出てきそうな木造建築。住むことにフォーカスするのなら、後者を選ぶ方も多いのではないでしょうか。やはり日本人ですし、木の感じって優しさを感じるというか、安心しますよね。 なかでも、築50年以上経過した物件は”古民家”と呼ばれるそうですが、今回は、そんなお煎餅や和菓子が似合いそうな日本の古き良き木造建築の古民家シェアハウス「仲な家 naka-naka」をご案内したいと思います。 もともとは倉庫としても使われていたそうですが、施設の趣や良さは残したまま、最新の家電設備などを揃えることで、快適さがプラスされた女性専用のシェアハウスとして再復活させたんだそうです。 最寄駅の練馬からは徒歩12分、6世帯の場所という規模の「仲な家 naka-naka」を手がけたのはインテリアデザインを得意とする「横山保全株式会社」さん。「仲な家」という名称は、住所となる豊玉中の「中」の字に、人が集まると言う意味を込め「にんべん」を足して【仲】と名称されたそう。 また、横山保全さんは古民家再生のプロジェクトにも力を入れられているそうで、より多くの人に古民家再生を届ける為、「仲な家」をコンバージョンするワークショップも開催され、計17名の方が参加されたそうです。塗装体験など、皆さん、視野の広がる体験を楽しまれたそうです。 そんな多くの人の手と関わりをもった場所。穏やかな心とあわせて、良好な人間関係やゆとりある暮らしが待っている気もします。 |
古民家×お洒落リビング |
先ずご案内したいのは、玄関を通ってまっすぐ進んだ先にあるメインとなるリビングスペース。 コンバージョン時の工夫は、古民家の雰囲気に合わせたレトロな家具を意識したことだそうです。倉庫時代の時にあったものをなるべく再利用し、そうでないものについてもなるべく新品は使わずに、古民家感を損なわないような家具を探すことを心がけれたそうです。 お洒落なデザインかつ古民家特有のレトロさを損わないような家具を探すのって難しいことだと思いますし、家具を揃えるのに相当な苦労があったのだなと、つい想像してしまいました。 揃えられた家具のレトロさには、温かい色の照明がぴったり。オレンジ色を中心とした暖色系の照明を意識されたそうです。訪問された際は、昔懐かしさや居心地のよさを演出される照明にも注目頂きたいところ。 |
テレビの前にあるソファ。 |
照明もまたお洒落ですね。 |
すぐ立ち寄れる、お洒落キッチン。 |
リビングの奥側にあるキッチンです。かなり開放的。 向かい側には大きな窓と縁側があるので、清々しい気分で料理をすることが可能ですね。 そして手前のテーブルには、3つほど座る場所があります。こんな場所で過ごしたいたら、ちょっとお洒落なおつまみとお酒を用意して、カウンターに座り、時間を忘れて語り合うなんてこともしてみたくなりますね。 |
キッチンにあるお皿やコップたち。 |
こちらは人気のバルミューダ製品。 |
シンクの様子。ホテルを思わせるようなキッチンスペース。 清潔感に溢れていました。 |
IHコンロもかっこいい。まな板やキッチン道具まで黒で統一。 落ち着いた雰囲気を演出できるよう、細部までのこだわりも感じます。 |
木の香りに癒される、2階の個室。 |
玄関からすぐの階段を上がれば、個室につきます。個室はリビングと同様に、大きな窓が印象的。 こちらのお部屋、わずかに木の香りがするんです。ルームアロマなんてなしに、自然のいい香りが部屋に広まるなあと。 |
こちらは202号室。ハンガーラックがお洒落ですね。 |
太陽の光で目を覚ますのって素敵ですよね。 |
庭を眺めながら、テレワークも。 |
こちらの庭、もともとはジャングルのように荒れていたそう。笑 リビングにある椅子や机には所々にコンセントが設置されているようで、テレワークをされる方でも、この庭を画面越しに眺めながら作業ができます。 |
2階にある個室フロア。廊下は少し狭めです。 |
トイレは1Fにあり、共有になっています。 |
古民家の感じが伝わってきますね。 こちらのお風呂場とは別に、他にもシャワー室もあるそうです。 |
洗濯機と洗面台。洗濯機はドラム式ですね。 |
新生活に、「懐かしさ」を。 |
古民家シェアハウス「仲な家-naka naka-」、実際に施設の中に足を踏み入れると、古民家とは思えないほど現代風のお洒落さを取り入れた物件でした。古民家の持つ伝統的な雰囲気と、揃えられている最新の家電設備の対比が何より印象的でしたし、無駄に主張はしないけど、それぞれが持つ良さが最大限に活かされている、細部までの配慮も感じるシェアハウスでもありました。 良く言えば、古民家独特の古さと味が残っているということだと思いますが、人によっては古民家の味が残りすぎてしまっていると感じる人もいるかもしれません。入居を検討される方は、物件の外観など含め、一度下見をして確認頂くのが良いかと思います。 そんな古民家シェアハウスを手掛ける横山保全さんですが、社長様のモットーとしても、商業的利益追求というよりも、関係性を持った方々とより良いものを丁寧につくられていくことにあるそう。「仲な家」を手掛ける手掛ける際も、知人や友人など交流のある方々の協力を借りて完成されたのだそうです。 縁側越しに大きな庭があったり、どこか京都を思わせるようなつくりに、懐かしさや安心感を覚える人も多いと思いますし、施設完成に向けワークショップを開催されるなど、本当に多くの方の知恵や経験、努力や思いなどが積み重なって完成したシェアハウスだと言っても過言ではないはず。日々の暮らしにも穏やかな気持が続くような気がします。 東京の喧騒から離れて、くつろげる和の空間を求めている人に住んで頂けると古民家も喜んだりするかもしれません。温かみを感じるお家に人が集い楽しく暮らす、そんな場所も時間も、ナカナカ無いと思うんです。 /Author : Aya, Photo : Yuki
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