人が集って生まれるシェアの暮らし。 |
大塚駅から徒歩4分という立地にありながら、閑静なエリアに存在する今回のシェアハウス。地図を頼りに物件へと向かうも、大通りから離れた小道の端に、ひっそりと隠れたように佇む物件ははまるで「京の料亭」を思わずイメージしてしまう。そんなエントランスがお出迎え。建物自体の築年数もそれ相応のものですが、その年季を逆手に捉えたリノベーションにより長屋のような古めかしさを感じました。年月の積み重ねにより生まれる落ち着いた様子を楽しむ風情、日本人ならではの美意識である「侘び寂び」に通ずる感覚と言いましょうか。 そんな今回のシェアハウスの名前は「皆集亭」。外観を伺う限りズバリ物件の雰囲気を捉えたネーミングですが内部の方はどうなっているのでしょうか。期待に胸が膨らみます。 |
日本では木材を黒く塗装するのは、防虫・防腐効果を発揮する渋墨塗という日本古来の伝統技術らしいです。
運営者さんに聞くと、本当に「小料理屋」だと思って訪問してくる人もいるのだとか。
複数の人が出入るするシェアハウスのセキュリティは電子錠によって守られています。おまけに、鍵をなくしてしまった。ということもなさそうです。
木材で組み立てられた下駄箱は1人2段まで利用可能。
靴からスリッパに履き替えて、とりあえず奥まで覗いてみましょうか。
突き当たりを右に曲がると正面にキッチンがあります。
もちろん食器や調理器具は揃っています。
シェアハウスは”皆で食べれるもの”もテーマにパーティを開くと盛り上がります。そう、たこ焼きやお鍋などが鉄板ですね。
キッチンに置かれているのは冷凍庫。冷蔵庫は各部屋にあるので要冷凍の食材はこちらに保存しましょう。
キッチンの入り口から「コの字」をしたような間取りの奥に皆さんが集うリビングがあります。
ちゃぶ台がこの空間にバッチリ合っています。
床からダイニングテーブルを貫いて天井まで伸びる黒塗りの柱。時代劇で出てくる家屋で見たような気もします。
雰囲気作りは小さなところから。壁にかけられた古時計は現在も時を刻んでいます。
意外と言っては失礼かもしれませんが、皆集亭でのとても楽しそうな日常写真がコルクボードに貼り付けられていました。落ち着いたハウスの雰囲気からは想像し難いです。
内部でのコミュニケーションは意外にもアナログでも行っているよう。デジタルの普及した現代では手書きだからこそ伝わるものも多いでしょう。
さて、リビングからは行き止まりなので、玄関の方に引き返します。廊下の右側にはお部屋があります。
洗濯機と乾燥機は2台ずつ。シャワーもそうですが、もしかしてお金を入れないと動かないのでしょうか??
ご安心ください。洗濯機と乾燥機に入れたお金はちゃんと帰ってきます。投入口の下には受け皿が添えられていました。シャワーに関してはボタンを押せばお湯がでますよ!
ここからは2階居室フロアを見ていきます。玄関先の階段を登ると、
左右にずらりとお部屋が並んでいます。
お部屋の鍵は暗証番号タイプ。これは前回の入居者の番号と変更ができるものです。
お部屋の内装ははすべて似通った様式。日当たりも物件の隣は電力会社の駐車場なので心配なさそう。
ベッドと机椅子、テレビとA型ハンガーラックはあらかじめ備え付けてあります。
収納もつき、一人暮らしでは苦にならない広さです。
お部屋にテレビが備え付けられているのは最近のシェアハウスでは珍しいですね。
収納は奥行きがあるので、スーツケースを縦向きに入れてもすっぽり収まる大きさ。テレビ以外にも家電は冷蔵庫がついてきます。
もちろん、各フロアにはトイレと洗面台がありました。分散されていることで朝の混雑を軽減できそうです。
いかがでしょうか?今回ご紹介したシェアハウス「皆集亭」。外観からイメージする期待を裏切らない内装で、現代ではまず珍しい住宅に「住みたい!」と思われる方も少なくないでしょう。JR大塚駅から徒歩5分圏内の駅近物件のメリットは駅前に構える飲食店や100円ショプ、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどの生活に必要なお店にすぐに調達に出向けること。
ハウス内では、住居人の方がたくさん書き込んでいた「ハウス内の共有ノート」や「買ってきました」というメッセージを添えたお土産などもあり、住人が集って密なコミュニケーションをとっていることが伺え、そこには「シェアする暮らし」があるんだろうなぁという印象でした。
運営者さんも要望に応えるコメントをたくさん書かれているとのことでしたから、おそらく、運営者さんは皆さんの「父親代わり」のような役割をされているのでしょうか。大塚駅周辺でのハウスを検索されている方、一人暮らしは不安だから、みんなで住みたいという方は、是非、ご検討下さい。
/Author: イナミネ