“言葉“を意識してみる。 |
「人生、即、芸術。」これは「太陽の塔」を手がけた芸術家:岡本太郎さんの言葉ですが、この言葉と出会った時、酸いも甘いも、苦い経験も恥ずかしい思いも全部ひっくるめて人生は深くなるのだと、心にあった重圧がスッと軽くなった瞬間を今でも覚えています。 もしかすると、私達は人との出会いと同じ様に、私達を導いてくれる「言葉」との出会いが重要なのかもしれません。日々、スマホやテレビやイヤフォンから洪水のように沢山の言葉を浴びていますが、心に残る言葉って、きっと、そんなに多くないですよね。ですので、自分という器に注いでいく言葉の存在って、意識しているより、ずっと重要な気がしたのです。 そんな思いが、巡り合わせてくれたかの様に、今回は「コトバ(言葉)」をテーマにしたシェアハウス「kotonoha 新小岩」を絆家さんが新規オープンされると、ご連絡頂きました。 「コトバがテーマ」ってイメージが難しいですが、なんでも「安らぐ言葉と暮らす家」をコンセプトとしたシェアハウスで「社会で必要とされる効率的、実用的なモノではなく、あふれ出る素直な気持ちや思いを、その人なりの言葉で話してほしい」という思いを込めた”コトバ”が、物件の至る所に散りばめられているそうです。 つまり、階段や廊下の壁、リビングにあるクッションなど、空間にあるあらゆる場所に「コトバ」を刻み、デザインのように融合させた空間となっているとのこと。家具にコトバが埋め込まれているなんて、なんともユニーク。 日本には古来から「口にした言葉が現実になる」 言霊(コトダマ)という考え方がありますが、言葉を可視化し、言葉に囲まれ、言葉に感化されながら暮らす生活には想像以上に大きな可能性があるのかもしれません。 そんな哲学的な妄想と新しい価値や可能性が見つかる発見があるのではないか、というトキメキとともに「kotonoha 新小岩」の扉を開いてみたいと思います。 |
「絆屋シェアハウスkotonoha新小岩」の物件詳細はこちら
空間の中で、自然と言葉の思いの詰まった場所 |
「kotonoha 新小岩」は男女共有12世帯のシェアハウスで、新小岩駅 徒歩2分の場所にある4F建ての建物。3F, 4Fがシェアハウス用のスペースで3Fは個室フロア、4Fは個室と共同フロア、5Fはバルコニーという構造になっています。 緑色と土色のカーペットや木製の家具が印象的な4Fリビングは「森」をコンセプトに、「癒し」「落ち着き」「優しさ」の演出をイメージされた空間とのこと。 その中でも注目したいのは、壁に刻まれている’’コトバ"。自然を感じる濃緑の壁に白色の文字が浮かぶように刻まれています。文字一つ一つのご紹介は控えますが、内覧に訪問された際は、ぜひ噛みしめるようにフレーズ一つ一つを味わって頂きたいものです。 |
左側にキッチン、手前にダイニングスペースという間取り。リビングは日当たりの良さも印象的でしたが伝わりますでしょうか。 |
リビングにあるソファの様子。ハンモックで昼寝しながらの会話を楽しめそう。 |
「実はさ、」と書かれたクッション。思わず、文の空白を埋めたくなりますね。埋め合わせは、住居人の方々一緒にぜひどうぞ。 |
壁には物件のテーマとなる「安らぐ言葉と暮らす家」にちなんだメッセージ。デザインは、東京・蔵前にあるお店「自由丁」さん監修。素敵です。 |
ご飯に誘おう。 |
続いて、キッチンの様子をご案内。リビングスペースをキッチンの内側か眺めると、料理をしながらもシェアメイトと会話もできるようなオープンな空間だと感じます。印象的なのは、やっぱり日当たりと余白のある空間の広がり。太陽の光があたる場所って、自然と明るい気持ちになれていいですよね。 画像の通り、ポット、炊飯器、バルミューダ製のトースターなどのキッチン家電も一通り揃っています。こんな場所でパンを焼いて朝食とか。そのままハンモックで寝転ぶとか理想的ですよね。理想を現実にできた時の感想とか伺ってみたいです、笑) 一人で使うには十分なスペースですが、複数人が同時に料理するときは、お互いへの配慮も必要かもしれません。せっかく温かいコトバに包まれている環境ですし、他の入居者の分も作ってあげるなんてこといいかも。個人的な感想ですが、多少のデメリットがある方が、思いやりや感情が生まれる気もするんですよね。 |
ソファスペースからリビングを見た様子。 |
キッチンを内部から見た時の様子を角度を変えて。料理をしながらお互いの顔が見える距離はコミュニティを大切にする運営コンセプトの表現の一部かも。 |
キッチンウォールに刻まれたコトバが気になったので思わずパシャリ。思いとともに日々穏やかで楽しい時間が溢れますように。 |
家電は全て黒で統一。高級製品もあるかと思いますが、大切な空間を壊さないようにとスッと佇んでる様子が素敵に感じました。 |
自分空間は水辺をイメージして。 |
今度は3F・4Fにある個室をご案内したいと思います。お部屋によって個室の広さ(7.1m 〜 11.6m)や間取りは多少異なりますが、デザインは共通して水辺をイメージした設計とのこと。こちらは304号室(7.2m)の様子。 リビングの森と対比させるように、個室スペースは青の絨毯を使用されたそうですが、植物は水を吸って充電するので、自分のお部屋では元気になってもらいたいという思いが込められているそうです。 ベッドの下の木箱がお部屋の収納スペースとなっていました。持参する荷物の量にもよりますが、収納スペースがもっと欲しいという方もいると思いますので、こちらは下見の際にぜひ確認して下さい。この際、思い切って必要最低限のものだけで生活をリスタートしようという機会になるのかもしれません。 |
個室を別角度から。冷蔵庫は全室備え付けとなっていました。各お部屋によってサイズが違うだけでなく、日当たりの良さも異なる様子でしたので、下見の際に確認下さい。 |
入居を検討される方は気になるであろうベットの下にある収納スペースをアップで。 |
階段を登って屋上で語ろう、 |
「kotonoha 新小岩」のおすすめポイントの一つとしては、屋上スペースがあるということ。椅子やテーブルも備わっていて、みんなで団らんできるスペースがリビングスペースとは別にあるというのが良いですね。天気の良い日は気分を変えて屋上で過ごしてみるのもありですね。自分自身が楽しみながら、自分のコトバをカタチにすることも大切なのではないかと。 さて、以下の写真で紹介しますのが、洗面台・廊下・階段などの共同スペース。こういった設備の至るところに”コトバ”が散りばめられていたので、写真と共にご紹介したいと思います。 |
洗面台は、上層階に位置しています。リビングや個室と雰囲気がだいぶ異なり、シンプルな白で統一された設計でした。 |
洗面台にはこんなコトバが。顔を洗いながら、葉を磨きながら。明日への活力に繋がるきっかけとなりますように。 |
こちらは、3 F、玄関から入ってすぐの廊下の様子。 壁に貼られている白い紙には、様々なメッセージが。詳細はぜひ直接足を運んで確認してみてください。 |
こちらは階段の様子。階段を上がる途中にあるコトバたち。つい立ち止まって、読んでしまいたくなりますね。 |
身体に入る思考と感情を、心のコップに注いでいくように。 安らぐ言葉と暮らす家をテーマにしたkotonoha 新小岩。「コトバがコンセプト」と言われてもよく分からないという方も、施設のあり方をなぞると、新しい視点が浮かんだ方も多いのではないでしょうか。 このシェアハウスを作る為、間取り図も1から設計された新築シェアハウスだけあって、居住施設としての広さや快適さは十分に兼ね備えている印象ですが、それ以上に、こんなにも思いに溢れた空間と出会える自体、貴重なコトなんだと思います。 毎日当たり前のように繰り返す動作と一緒に、ふと、空間にある”コトバ”を意識してみる。 何気なく手にする備え付けのグラスの文字や種類の意味を考えたり、階段をのぼりながら「なぜ、このコトバの上にこのコトバなんだろう?」と自問自答したり。「好き・嫌い」「合う・合わない」など価値観は人それぞれだと思いますが「思いが溢れる」場所に身を置くことは、心の中できっと何かが広がる体験となるはず。 そんな「kotonoha 新小岩」を手掛ける絆家さんはコミュニティを本当に大切にされる運営者さんです。映画部や筋トレ部など、5人以上人が集まった場合は公式部活として認められ、部費が支給される部活制度(月に一回活動するのが決まり)があったり、入居者が他の入居者に向けてヨガ教室や講義などを行うスクール制度もあるそう。 自分一人で何かやろうとしても難しいことは多いですし、最初の一歩を踏み出したい人にとって応援してくれる運営者さんがいることは間違いなく有り難い存在。 最初は学びや発見があったりと視野を広げるつもりが、時間の経過とともに、シェアメイトの視野を広げる立場になったりと、同じ”コトバ”を発していても、自分の立ち位置や視座が変わることだってあるかもしれません。 暮らしを通し色んな出来事を楽しみながら体験することで、日常に深みや新しい発見もあったりと、身勝手ながら、とても素敵な日常をイメージしてしまうシェアハウスでした。願わくば住居人の方々のオリジナルで大切な”コトバ”も溢れる場所でありますように。 |
/Author: Aya, Daichi, Photo:Ishi
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