英語のシャワーを浴びる
英語や外国文化と自然と触れ合いたい。そういうニーズは誰しも漠然と持っているかと思います。では、英語を学ぶには何をしますか?スマホの言語設定を英語に変えてみる。オンライン英会話を受ける。Netflixで海外ドラマを見る。などなど、日本には海外に行かなくても英語が学習できる環境が整っています。ただ、それらは継続しなければ効果が期待できないもの。もちろん継続の努力なくして得ることは出来ないと思いますが、出来るだけ効率良く学びたいですよね。そう、毎日浴びるシャワーのように英語を聞き、話すことが習慣になれば。。海外に行くと強制的に英語を使わなければいけない場面に無意識的に直面しますが、日本では「外国人と一緒に住む」ことで暮らしの中でそういったシチュエーションを生み出すことが可能です。そんなところで今回は数多くのシェアハウスの中でも英語圏を中心に国際人と触れ合うに適した物件をご紹介します!
入居者のほとんどが外国籍!「ファーストハウス溝の口100⁺b」
東京・横浜隣接圏を中心に小規模から大規模のシェアハウスを運営・管理する株式会社インターワオさんは、今年5月にオープンしたばかりの最新物件、40世帯の「ファーストハウス溝の口100⁺b」は、オープンから3ヶ月が経ち、入居も増えおり、ハウスの中も賑わってきたようです。住む人によって特徴が変わるシェアハウスですが、ここは現状6割の方が外国籍という超インターナショナルなシェアハウスです。ちなみにファーストハウス溝の口100⁺bの姉妹ハウスで、去年オープンした62世帯規模のファーストハウス溝の口100⁺aもすぐ近くに立地しています。ハウス名はa棟とb棟の世帯数を合わせると100世帯を超えることからこのように表記されているそうです。
統一されたハウスデザインは「アメリカンヴィンテージ」
吹き抜けたリビングエリアは5つの島で分かれており、食事や談話、個人で過ごす時などそれぞれのシーンによって場所を選ぶことが出来ます。そんなリビングはレザーやアイアン素材が使われている家具を多く設置。家具の仕入先は東京でもオシャレタウンとして名高い「自由が丘」や「二子玉川」の家具屋さんと打合せを経て取り寄せたとか。フロアも家具類と同じく、ダークトーンのフロアウッドを敷き詰めることによって全体的にワイルドなヴィンテージスタイルに仕上がっています。
交流のキッカケは遊び心
イメージがガラッと変わるこちらのプレイエリアはアクション系海外ドラマのワンシーンに出てくるアメリカンダイナーみたいですね。壁面にディスプレイされているレコードジャケットや、ブロックチェックのタイルといい、ここで写真を撮ってSNSにアップすれば「どこにいるの??」という反応がくるに違いありません。中央のビリヤードは複数人でプレイできることから入居者に人気な様子。初めての方でも「教えてもらう」という行動に踏み込めばそこからは自然に会話も広がり、仲良くなれるでしょう。ビリヤードの腕も上達しそうですね。海外からの入居者が多いため、国別対抗戦などでエキサイトし盛り上がる時もあるそうです。
大人数でもらくらく利用。アイランドキッチンの魅力。
こちらも洋画で見かけたことがあるのではないでしょうか?洋風のキッチンです。作業台は独立しており周囲を囲んで作業ができるので、複数人で同時に調理をしても作業の邪魔にはならないでしょう。「何を作っているの?」などの一声が響きそうですね。
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入居者の声 〜ファーストハウス溝の口+bに住まう人々〜
写真は実際にお住いのお二人、ドイツ国籍のフェリックスさん(左)とアメリカ国籍のアマンダさん(右)にお話を伺うと、生の声を聞かないと知りえない驚きがいくつかありました。国籍は欧米系やアジア系と様々なのですが、海外から日本企業へのインターンシップに参加するために入居している方も多いそうです。インターンシップ生なので彼ら彼女らの年齢層は若いはず。フェリックスさんもその一人です。日本人とは違って皆さん大人びて見えますね。
ニューヨーカーのアマンダさんは日本に住み始めて3か月。ニューヨークシティのような都会に近い場所に住みたいと思っていたので渋谷から近い溝の口のこの物件を選んだそうです。フェリックスさんは大学を休学し、日本企業で車関係の勉強をするためにインターンシップの参加のためここにやってきたんだとか。インターンシップ生に関しては他の選択肢がある中、日本を選んで来ている方が多いそうです。そんな外国人の方にとっては日本の文化や歴史を学ぶに日本で日本人と一緒に住むのはメリットでしょうし、もちろん英語を学びたい日本人にも生の英語を話し、聞くことの出来る、双方にメリットのある場になるんじゃないかと思います。
なんで日本が好きなのか?という質問をしてみるとお二人に共通していたのは日本のアニメが好きだから!という回答でした。日本の漫画やアニメなどのサブカルチャーは日本人が思っているよりも海外ウケが良く、ドラゴンボールやセーラームーンなどの、ちょっと昔だけど日本人なら知っているよねというタイトルも知っている様でした。日本語の勉強も幼い頃からアニメに触れながら勉強してきたそうです。アイスブレイクのネタとしてあなたのお好きなアニメや漫画を切り口にしてみるといいかもしれません。
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日常ではどんな生活を送っているの?
集団生活を行う以上、そこに住む人々がどんな生活をしていて、どんな雰囲気なのかについては事前に知っておくべきです。入居してからイメージと違ったというギャップを感じてしまうと残念ですよね。日本人からすると外国人が多く住んでいるハウスに対して、「毎日パーティー三昧なんじゃないの??」だったり、「夜に騒いだりしないの??」など悪いイメージが定着しているような気がしますが、意外とそんなことは無いようです。そこには影ながらサポートをしている事業者さんの努力がありました。
お二人曰く、ハウスの中はみんなが集まるとき以外は基本静かだそうです。驚きますよね?外国人が多いシェアハウスに限らず日本人メインの大型物件であっても、生活リズムがお互いに合わないことから、共有フロアがごった返すケースは少ないことが多いです。例外でいうと、運営者さんが定期的に開催してくれるパーティーは入居者のお友達も参加可能なのでたくさんの人で盛り上がるとか。
アマンダさんにとっては、ハウスは普段は静かだけど、静かすぎず、帰ってくると家に人がいてくれるのは一つの安心要素のようです。
平日はディナーの時間になると人が集まりだして友達同士で一緒にご飯を食べたり、ビリヤードで遊んだりしているですって。
インタビュー中も後ろのキッチンの方で数名が料理を作っていました。日本人メインのシェアハウスは個人が独立しているイメージですが外国人が多いハウスではみんなんで何かをしているという印象でした。出来上がったコミュニティに対して入居したばかりの方は少し寂しい思いをしてしまわないか心配ですが、運営スタッフの方も普通にハウスで生活していて、既存入居者と新しい入居者とのさりげなく良い繋がりが持てるように気を配っています。
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日本で体験する濃い異文化体験。
シェアハウスに住んでみて感じられる経験は短くても6ヶ月位からでないと住んでいる方との関わりや人間関係を構築しにくいのであまり短い入居はおすすめ出来ませんが、事情や条件等があるのならば最低1か月から入居ができるのがインターワオさんのシェアハウス。気軽に入居ができるのは魅力だと思います。実は外国人の方にとっては保障関係で賃貸契約が結びにくく、アパートへの入居が難しいのが現状です。そういう事情もあって保証人や保障会社が不要なシェアハウスが外国人に選ばれているという背景もあるのです。インターワオさんの入居者は全体的に1年以上住まわれる方が多いとの事。運営スタッフさんが同じ空間で生活をしているため、国内外問わず入居者さん同士と交流する事が、互いに心地いい環境となっているのではないかとの事です。
入れ替わりはありますが、それだけの出会が期待できます。(もちろんお別れもありますが。。。)同じ家でいくつもの国籍の方と友好関係を築けるのはとてもレアだと思います。また、お引越しをした元入居者さんとも交流は続いているようで、たまにハウスイベントにも参加する事もあり、「また住みたいんだけど空いてるお部屋ある?」とお声掛けを頂く事もあるそうです。
取材にご協力頂いたお二人もとてもフレンドリーにお話を聞かせてくれました!ありがとうございました!
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いかがでしょうか?ファーストハウス溝の口100⁺bの日常にお邪魔させていただきましたが、外国人の混ざったインターナショナルなリビングフロアやキッチンスペースへ行くと、ここが溝の口だとは思えなくなります。ハウスの中の公用語は基本的に英語になっていますが、日本語を勉強している外国人もいるので、日本人も住みやすい環境があります。ただ、ヨーロッパ系の方でもアジア系の方でもみなさん堪能に英語を話されるので、日本人がどれだけ英語を話すことが出来ないかについて痛烈に感じました。
日本人が抱く、「住心地の良さ」に対する不安要素は、住み込みのスタッフさんがうまくハウス内のバランスが保って頑張っているように見えるものの、入居者さんの関係に壁は感じられずあくまでもスタッフの方も一入居者としてコミュニティに溶け込んでいるのが凄いなと感じました。インターワオさんでは、別のハウスの入居者さんとの交流会なども開催していうようですので、様々な国籍や人、文化や価値観に触れたいと思われる方にはぜひオススメしたいシェアハウスです。