日常のシェアする暮らしにプラスアルファを。語学も文化も価値観も。 |
シェアハウスの魅力と言えば、何と言っても普段出会う事が無い人々の交流。当然、自分とは全く違う人生を生きてきた、他人との共同生活に最初は戸惑うもの。しかし、そんなシェアハウスだからこそ、新鮮で刺激的な毎日を送る事ができる、人生の学校に通っているような貴重な体験が出来るはず。 そんな新たな出会いと刺激を楽しめる注目の場所として今回紹介したいのが、新井薬師前にある「ハッピーハウスASIAN」。入居条件は女性のみということで、都心に暮らすにも安心です。実は、このハッピーハウスASIANでは、シェアハウスに住むイギリス人の英語の先生ケイティーさんが、日本語を教えてくれるシェアメイトを探しているとのこと。そこから話は広がって、シェアハウスで言語交換コミュニティをひろげていくプロジェクトが進んでいるのだそうです。 英語に興味がある女性の方であれば、外国人がハウスメイトというのは、それだけで魅力的だと思うのですが、外国人の同居人が進んで語学の交換レッスンを希望されているのは、滅多にないチャンスなのではないでしょうか。 また、このハッピーハウスASIANの管理担当のジャンさんも、英語スピーカー。という事は、活動が広がっていくだけで、英語に浸る機会は増えるだろうし、住むだけで留学しているような体験もできるとのこと。困ったときは、必要に応じて日本人スタッフのサポートもあるとのことですので、留学を検討している方には検討して頂きたい環境ではないかと思うのです。 今回は、そんなインターナショナルな体験ができる、ハッピーハウスASIANのご紹介です。 |
女性専用シェアハウス「ハッピーハウスASIAN」は、中野区は新井薬師商店街を一歩裏道に入った、下町風情たっぷりのロケーションにあります。以前は元芸者さんが住んでいたハウスとのこと。
運営は、シェアハウス第一号を2003年にオープンされ、数多くのシェアハウスを都内で展開されてきたチューリップ不動産さん、女性専用シェアハウスに特化され培ってきた運営経験とノウハウを元に、更に新しいシェアのカタチを住居人さん手動で始まっていくことが素晴らしいな、と思います。
今回は英会話と言語交換コミュニティに注力したコンセプトと聞いて、実際に入居されるケイティーさんと、チューリップ不動産のスタッフでもあるジャンさんにお話を伺ってまいりました。
今回インタビューに応じてくれた ケイティーさん(職業:英語の先生、出身国:イギリス出身、日本滞在歴:2年)
同じ空間でともに時間を過ごすことで、
ゆっくりとお互いを知ることができると思うんです。
今回の言語交換コミュニティをシェアハウスで初めるきっかけは、シェアハウスを活かし、より有意義な形を模索していたチューリップ不動産のスタッフさんとケイティーさんの会話の中で、生まれたものとのこと。
日本でも英語を先生をされているケイティーさんが、日本語を教えてくれるシェアメイトを探していることから、生まれたそうです。英語を学ぶには勉強するよりも、普段から英語を話す環境、習慣が大切。英語の先生をされているケイティーさんだからこそ、シェアハウスに新たな可能性を見出されたのかもしれません。
- ---ケイティーさんは、なぜ日本に来られたのですか?
ケイティーさん 私が生まれた国(イギリス)と比べても、日本は本当に違っていて、魅力的な国です。もし日本に来て、一人で生活していたら、これほどの違いは、体験できなかったでしょうし、その素晴らしさも知ることがなかったと思います。だから、こうしてこの場所でこのような体験ができることを本当に嬉しく思っています。
- ---何がそんなに違うんでしょう?
ケイティーさん 多くのことです。人も文化も考え方も。こうして実際に暮らすことで、色んなことに違いを見いだせていると思うし、そこに喜びを感じているのだと思います。
- ---日本に住まれていることを楽しまれているみたいで、とても嬉しいです。でも、英語の先生をしながら、家でも英語を教えたり、逆に日本語を教えてもらうのは、大変じゃないですか?
ケイティーさん 皆さん、特に日本人の方が英語を習得するときに、どんなことが課題で、どういう学び方をすれば効率が良いのか、理解出来ていると思います。特に英語に関しては、頭で覚えるだけではなく、身体で体感することが大切で、シェアハウスを活用した学び方は本当に理にかなっていると思うのです。
あと私も自分自身、個人的に語学マニアなところがあるのですが、日本語だけでなく、フランス語も勉強しているのですが、現在は日本に住んでいるのに、日本語を話す機会はそれほど多くはなくて、やっぱり自分自身の日本語を伸ばしたいと考えているので、一緒にお互いを助け合う、支えあうような人と一緒に住めたら、嬉しいですね。
ハッピーハウスASIANの個室の様子。
- ---シェアハウスでの語学習得のメリットって、具体的にはどんなことがあるのでしょうか。
ケイティーさん 私自身、日本に滞在しているので、体験していることですが、異国の地で、使い慣れた言語以外の言葉で話すのは、一般の人であれば、恥ずかしさや、怖さがあって当たり前だと思います。でも、シェアハウスだと、最初は初対面でも、同じ空間で時間を過ごすことで、言葉だけじゃなくて、その人の性格や人柄も分かるし、恥ずかしさっていうものも自然となくなっていくと思うのです。それに私だって、日本語で話す訳ですから、笑)
- ---外国の人に向かって、英語を話すことって、怖い。漠然とそんな認識の人も多いような気がするので、そういってくださる人と一緒に住めることって、英語を勉強したい人からしたら、嬉しいですね。
そんなケイティーさんに、カメラに向かって自己紹介をしてもらいました。やっぱりイギリス訛りの英語というのはカッコ良いですよね。
- ---ケイティーさん、ありがとうございました!
続いて、チューリップ不動産さんのスタッフ:ジャンさん(大学院生、オランダ出身、日本滞在歴:6か月)
興味があることで繋がり、シェアすることでより繋がっていく。
それって素晴らしいことだと思うんです。
大学院に通いながら、チューリップ不動産のスタッフとしても働くジャンさん。外国からの問合せに限らず、英語版サイトの企画やデザインなどクリエイティブな活動が好きと答えるジャンさん。日本にせっかくきたのだから、より多くのことを吸収したいし、周囲の人、海外からの訪問者や日本の方々にも貢献できるような活動がしたいと、視野の広さや人を思いやる心の広さも感じました。
- ---ジャンさんは、なぜ日本に来られたんですか?
ジャンさん 当初は、大学院での研究の為に来日しました。でも、研究中心に学生生活なので、日常に会話が多くあったわけでもなくて、そうした時にシェアハウスの存在を聞いて、チューリップ不動産が運営するシェアハウスに住むことにしました。
- ---実際に住んでみてどうでしたか?
ジャンさん 想像以上に楽しかったです。当たり前のように会話が存在して、人と話すことで、多くのことが学べたと思います。私は過去10カ国以上の国に住んできたのですが、それでも、こうして新しい国にくると、新しい発見の連続ですし、様々な出会いを通して、学びがあるように思います。
- ---何か特別な思い出に残る出会いやエピソードはありますか。
ジャンさん それぞれの出会いにそれぞれの思い出があると思います。でも、チューリップ不動産の社長でもある水谷との出会いは有り難いものでした。私は外国からきている身ですし、今まで当たり前のように発していた自分の意見が日本では受け入れられないケースもあったのですが、水谷は私のやりたい事に耳を傾けてくれるだけでなく、そう考える背景も理解しようと努めてくれる。異国の地でそういう会社で働けることは貴重な機会だと思いますので、こうして自分が興味があるプロジェクトに携われることが嬉しいですね。
日本に対する印象を伺ってみると、ケイティーさんもジャンさんも楽しそうに話してくれます。
- ---シェアハウスに住む事で、英語習得にプラスになることって、どんなことが大きいと思いますか?
ジャンさん ケイティーの意見と同じですけど、やっぱり暮らしをともにしながら、その人の語学レベルだけじゃなく、色んな面を知っていく。そうすると、自然と距離も縮まっていくと思います。一緒に住むわけですから、コミュニケーションは必須だと思うんです。この家では一人で独立で暮らすようなスペースが共有スペースにはありませんから、笑)
- ---笑)半強制的に話さないと楽しく生活できないわけですね。でも、それを前提とすると、ストレスを感じたりする人も出てくるのではないでしょうか?
ジャンさん そうですね、やっぱり国籍の異なる人達と共同生活をしていく訳ですから、言いたいことを全て上手く伝えることは最初は難しいと思います。それに日本人だからといって、苦手な事がみな同じということもありませんし、状況も英語を勉強してきた背景も異なると思うんです。ですので、私としては、最初からカリキュラムを決めたりするのではなくて、入居希望の方々の話を実際に伺って、どんなペースで、どのレベルや分野のことを増すことが良いのか、話をする機会を増やせばいいのか、それとも大勢で遊んだりするほうがいいのか、そうみんなで考えなら時間を過ごしていければ良いなと思います。
- ---入居者さん、それぞれの状況やレベル、興味に応じて、過ごし方を変えていく。それって、凄く素敵な考え方ですね。海外にいきなりでると、周囲に相談できる人も少なくて、精神的なケアが必要となる留学生の方も少なくないと伺います。
ジャンさん そうですね、いきなり環境をガラッと変えてしまうことは、ハードルが高いと思いますし、そういう意味でも、留学を考えている方や英語に興味がある人にとっても良い場所になってくれれば嬉しいです。もし、それでも不安になれば、チューリップ不動産には日本人スタッフがいますし、英語で話すことが苦痛になったら、ケイティーに日本語で話せばいいわけですから、笑)
ケイティーさん ジャン、ありがとう。私はいつもそういう役割になるのよね。
ジャンさん みんなあなたが大好きなのよ。
- ---英語だけじゃなくて、二人と一緒だと、楽しく過ごせそうな気がしますね。
ジャンさんにも、カメラに向かって自己紹介をしてもらいました。幼少期は主にオランダで過ごされたそうですが、暖かそうな人柄が伝わってきますよね。
- ---ハッピーハウスASIANでの言語交換コミュニティをスタートとして、来年、再来年に向けての豊富や目標はありますか。
ジャンさん そうですね、このプロジェクトは始まったばかりだし、まずは多くの人にこうした場所があることを知ってもらいたいですね。興味があることであれば、つながることにそこから喜びも見いだせると思うし、そこに価値を見いだせれば、友人や知人にも共有してくれると思います。社会で生きていくことは大変なことも多いと思うのですが、自分自身が共感できることで、より多くの人とつながりが持てて、さらにシェアすることで、より多くの人に、より多くのことにつながってくれたら、とても嬉しいです。
- ---お話を伺っていて、私もジャンさん、ケイティーさんの考え方を多くの人に知ってもらいたいな、本当にそう感じるようになりました。今後どんな形になっていくのか、とても楽しみですね。今日はありがとうございました。
ハッピーハウスASIANの魅力は、チューリップ不動産のメンバーの皆さんのアイデアから始まった、シェアする暮らしを軸に、言語交換コミュニティを育成しようというところ、日本人の方からすれば、シェアハウス留学が都心で出来るという部分にあると思います。
実際に暮らすという視点でも、西部新宿線の新井薬師前駅、沼袋駅から徒歩圏直という事で、新宿や中野など、東京でも人気スポットに近い場所で生活する事ができますし、和風の趣あるハウスは、国際色豊かな方々とともに暮らすことで、エスニックな雰囲気を感じる場所になるかもしれません。
共有部分はひろびろとした空間というよりは、どちらかと言うと、必ず同居人と同じ空間とのシェアが必須という距離かと思いますが、だからこそ、こうした英語漬けの暮らしが成り立つのかもしれません。女性同士、お料理好きな女性も楽しんで生活する姿を思い浮かべることができる、そんなインタビューでもありました。
都心で何不自由なく暮らす事ができる、最低限の設備は揃っていますし、不定期でハウスパーティーを開催する予定という事なので、より多くの人達と親交を深める事ができそう。お家賃も28000円からと、女性の一人暮らしにも無理がない価格設定が嬉しいですね。
1月31日には、
みんなで一緒に鍋を囲みながら、英語でボードゲームを楽しみ、
そうそう、3月30日には、ハッピーハウスASIANのシェアハウスを舞台に、英語漬けの暮らしってどんなものになるか、外部の人も招待するイベントを開催するそうです。
入居する前にどんな雰囲気か味わってみるのも悪くないアイデアだと思います。ご興味のある方は、こちらから是非お問合せ下さい。
最近では日本に訪問される外国人の方の数も本当に増えたような気がします。僕らが海外にいって、その国のことをもっと知りたいと思うように、日本のことをもっと知りたいと考えている海外からの訪問者もきっと多いはず。
もっと深く日本文化を、日本人の価値観や美学を知ってもらえると嬉しいものですし、実は国籍を超えた方に日本の良さを相手の立場にたって説明できる、そういうことはこれから大切になってくるんじゃないかな、と思うのです。それをいきなり英語で話すのは大変だと思いますが、こうした機会を何かのキッカケにしてくださる方がいたら、僕らにとってもとても嬉しいことでもあります。
色んな違いに面白さを見出して、それを他の人も共有していく、そんな活動がきっと世の中をより良い世界に近づいてくれる、そんなことを感じたりもするのです。
勿論、留学を検討している方は迷わずに。魅力を感じたら行動を起こしてみる。トライ&エラーの積み重ねが、巡り巡って、自分だけの彩りにつながっていくんだと思うのです。
/Author:モリヤマ