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PROFILE
SHARE LIFE DESIGN 代表  山本 康弘。松山市出身。留学生の生活サポート事業、学びと繋がりを育むシェアハウス事業、地域の国際化推進事業など、さまざまな活動を手がける。

お互いに学び合い、成長し、心豊かな生活を。

小説や映画の舞台でも知られ、風情ある建造物が立ち並ぶ街、道後温泉。

そんな愛媛の歴史深い街に訪問させて頂いたのは、まだ太陽が照りつける9月のこと。

 

今回は、そんな夏の青空のような「爽やかさ」と、暑さにも勝る「ココロザシ」、そして「笑顔」がとても似合う、山本さんにインタビューをさせて頂きました。

 

 山本さんが代表をつとめる「SHARE LIFE DESIGN」は、愛媛にて「異文化交流シェアハウス」の運営をはじめとして、留学生の生活支援、地域の国際化など、地域や人を繫げる活動をしています。

 

 そんな幅広く事業を手掛ける山本さんの想いや、シェアハウスに至るまでの経緯、そしてこれから。

 それでは早速、素敵なストーリーをご紹介したいと思います。

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道後温泉駅周辺の様子。

---もともと、地域や人を繫げたいという思いはあったのですか?

山本さん  大学の頃からですね。逆に小さい頃は、地域の繋がりっていうのが嫌で。

---その気持ちよく分かります。

山本さん  特に田舎の閉塞的な繋がりが嫌で、早く外に出たいと思っていました。でも実際、海外へ行ってみると、みんなもよく言うように、日本ってとても恵まれているなって。一人暮らしをしてみても寂しかったし、当たり前と思っていた「繋がりの大切さ」を感じました。精神的に深いところで安心を与えていると思ったんです。

---確かに、当たり前に思える「繋がり」って大事ですよね。

山本さん   そうですね。外の世界を実際に見て、『この繋がりを大切にせにゃいかん!』って思いましたね。 

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---その後、どのようにして「異文化交流シェアハウス」をするようになったのでしょうか?

山本さん  まず、友達とシェアハウスに住み始めたら、凄く良かったんです。友達を呼び合ったり、仕事の話を聞けたり、とても刺激的で、その刺激から成長できるなと気づいたんです。これを自分が以前から好きだった外国人と組み合わせてみたら、もっといいんじゃないかなと思って、『よし、これや!』っていうのが、住みだした半年目くらいにビビットきましたね。その後、大学の国際連携課の先生に「外国人が一緒に住むシェアハウスやりたいんやけど!」って言ったら、先生もいいねと言ってくれて。

---大学に行ったんですか。

山本さん  うんうん、寮も限られているから、留学生の住まいを確保するのに大学側も困っていたので、「じゃあ、一緒にやりましょう」と。あともう一人、愛媛で留学生のお世話をやってきた方にも話しに行ったら、「良いんじゃないですか」って言ってくれて、その3人でNPOを立ち上げるようになったんです。それが去年の秋ですね。それからシェアハウスを始めて、今に至ります。

大学教授

「Share Life Design」立ち上げメンバー3人。

---その当時、どういう思いが山本さんを突き動かしていたのですか?

山本さん  そこに住んだら成長することができる環境を僕も欲しいと思っていたんです。じゃあ、『もうそういう環境をつくってしまおう!』という感じでやっていましたね。一緒に外国人と住むと、日常の中で、お互いの語学や文化を学べる環境が出来るんです。一人で勉強しようと思っても、「今日はいいや」ってなってしまう。やっぱり人間って弱いじゃないですか。

---環境は大事ですよね。

山本さん  やっぱり、留学生や大学の話を聞くと、「地域の人とも繋がりたい」、「日本人ともっと仲良くなりたい」っていうのがあって。授業を受けていると、友達に「ヨッ!」て言える関係にはなれるけど、本当の親友のようにはなかなかなれない。そして、自分の国に帰ったら、やりとりしないっていうのはありますよね。

---確かに、そうですよね。外国人同士で仲良くなるけど、日本のことは深く知れない。

山本さん  そうですね。だから、共同生活をしたら、もう自分の国に帰っても付き合える仲になれると思うんです。

---同じ釜の飯を食べた仲間ですもんね!

山本さん  外国人も仲良くなりたいっていう人もいるし、日本人も外国人と仲良くなりたいっていう人がいるけど、どう関わったらいいか分からないとき、シェアハウスに住んだら、外国人と交流できて、さらに地域とも繋がれて、というのが出来たらいいなと思ってますね。

---たとえば、イベントはどういったことをするのでしょうか?

山本さん  留学生が母国語を教えたりしています。英語、韓国語、中国語を何回かやりましたね。あと、シェアハウスにヨガの先生が住んでいるので、ヨガ教室を月2、3回開いてもらって、シェアハウスの人や地域の人たちが集まったりもしてます。

英会話

留学生の方による英会話教室。

---ヨガ教室をするきっかけは何でしょうか?

山本さん  地域の人同士の繋がりが薄くなっているのは感じていたので、日本人同士も繋がりを求めていると思っていたんです。僕自身もそう感じていて、これからそのきっかけづくりもしていきたいなと思っていますね。

ヨガ

ヨガ教室の様子。

立ち上げメンバー3人から広がっていく繋がりの輪 

 
---この他に、もう一つ働いているんですよね?

山本さん  そうですね。「いよココロザシ大学」ていうのをやっています。

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いよココロザシ大学」のWEBサイトページ。  

---それはどういったことをしているのでしょうか?

山本さん  教科書では教えないような愛媛の魅力をことを授業にして伝えるっていう活動をしています。そこのキャッチコピーがあって、「だれでも先生、だれでも生徒、どこでもキャンパス。」

愛媛に住んでいる方が先生になって、市民の人に自分の仕事のことを教えてくれるんです。

---そういった活動がこのシェアハウスの中でも繋がったりもするのでしょうか?

山本さん  そうなんですよ。いよココロザシ大学も地域の人と人との「繋がり」や「学び」っていうのがキーワードになっていて、基本的な考え方が一致しているんです。シェアハウスの活動とビックリするくらいリンクしていて、両方で働くうえで相乗効果が表れているなと思いますね。

---相乗効果のある「2足のわらじ」なんて、とても素敵ですね! 忙しくはないんですか?

山本さん  すっごい忙しいですね。2か月後まで埋まってますね (笑)

---そうなんですか!(笑) では最後に、今までシェアハウスを運営してきて、良かったことは何でしょうか?

山本さん  すごい嬉しいなって思うことがあって、最初はそれこそ3人で立ち上げたメンバーですけど、大学の友人とか、地域の人とか、一緒にやりたいって言ってくれる人がいて、周りにすごい優秀なメンバーがいるんですよ。そういうメンバーが出来たことがビックリする部分でもあったし、「志」があるから、みんなが集まってくれたのかなと思って。だから、経営者として考えたら、「志」や「ビジョン」を明確にして言うことが大事なんだなとも思いました。でもこんなに優秀な人が集まってくれるとは思わなかったですね。 

---とても素晴らしいことですね!

山本さん  やっぱり優秀な人が集まっているので、すごく良い環境ですね。学生も海外に目を向けていたり、「留学しました!」っていう成長意欲の強い子らが集まってくれるので、いろんな化学反応が起こったりして、良い空気が出てるんじゃないかなって。みんなと飲み会とかをしたとき、いつもこう思うんです。「今後5年10年経った時に、愛媛のキーパーソンになるような人達がここにいるなって。」

---素敵なお話をしてくださり、本当にありがとうございました!愛媛のキーパーソンになる方が出てくることを心より期待しております!

サプライズ誕生日会1

山本さんが映る写真には、必ず「人」がいます。
その理由を聞いたところ、「自分は一番の寂しがりや」だからと、笑顔で答えてくれました。
 

そんな温かい人たちに囲まれながら、これから「SHARE LIFE DESIGN」は、建築・終活・設計事業など、幅広く展開をしていくそうです。
これから愛媛から、どのような繋がりが生まれてくるのか。今後とも山本さんのご活躍がとても楽しみです!
お忙しい中、素敵なお話をお聞かせいただき、本当にありがとうございました!
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Author/渡辺 浩生
東京シェアハウス合同会社 エディター。慶應義塾大学3年。シェアを通じて、もっと気軽に繫がれる社会にするため活動しています。そのためなら、野越え山越え海越えて、どこまでも行きます。
 
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