暮らしを通して学ぶ、育む |
シェアハウスは、いわば他人との共同生活。一人暮らしとは違って、他人との関わりは避けらない。 人によってシェアハウスを選ぶ理由は異なるけど、共同生活を通して何か一つでも学びたい、自分自身の成長に繋げたいという思いを抱いている人は少なくないはず。 そこで、今回ご紹介するのは、家庭の事情で親を頼れずとも、自立しようと懸命に励む若者たちと一緒に暮らすことで支え合うソーシャルシェアハウス「SHIP初台Ⅰ」。社会貢献とまでは言いませんが、社会へ出るための準備をする若者たちと一緒に成長したいと思う方なら、ここで得るものもきっと大きいのかと思います。 まだ、未熟な若者たちとの共同生活のため、楽しいことばかりではなく、ときにはデリケートで難しい問題に直面することもあるかもしれません。でも、そんなとき大人がすぐに手を差し伸べて一方的に問題を解決するのではなく、一緒に悩んで、一緒に考える。支えるのではなく支え合う。反対に、一緒に住む若者たちに教えられることだって、たくさんあるのだと思いますよ。 ともあれかくもあれ、早速お部屋紹介へどうぞ!! |
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![]() ラウンジの照明は、4つのペンダントライトが明るく照らし出します。 ![]() また、ラウンジのカラーコーディネートに合わせて、縁の白いテレビが一台置かれています。 |
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今回こちらの「SHIP初台Ⅰ」を運営するNPO法人ブリッジフォースマイルさんは、児童養護施設から出て、一人前の大人として社会に出る若者たちの自立支援の取り組みの一環としてシェアハウス運営を始めたとのこと。これから社会で羽ばたく若者たちにとって「住まい」と「仕事」は最も懸念する項目であり、特に進学を望む若者たちにとっては、学費と生活費を自分で払うとなると、金銭面で苦しい。さらには、施設から出て、一人暮らしを始め、身の回りのことを全て自分でやらなければならない環境にいきなり放り出されるのは、少しハードルが高い。
そうした現状を踏まえ、シェアハウスという住居スタイルならば、月々の家賃を抑えられ、社会に出ると希薄になりがちな人とのつながりを得られる。そして何より、困ったときに寄り添える存在が近くにいるという安心感は、若者たちの心の安定にもつながる可能性があると思ったそうです。
また、このシェアハウスを所有するオーナーさんも若者たちの自立支援の取り組みに理解のある方で、せっかくなら人のためになる住宅を提供したいという思いから、今回このような形のシェアハウスが誕生したそうですよ。その上、オーナーさんもシェアハウスの2階に住まれているので、何かあってもすぐに相談できるとのこと。さらに、 月に1回、運営主体のNPOスタッフとオーナーさんも一緒に食事をしながら、ハウスミーティングを行い、定期的に意見交換の場を設けているそうです。しっかりとしたサポート体制が整っているので、安心して入居することができるのではないでしょうか(※2012年9月現在は残念ながら満室ですが、ご興味のある方はお問合せ頂ければ空室予定が入り次第連絡を頂けるとのことです)。
このように最近では、若者たちの自立支援以外にもシングルマザー専用シェアハウスなど、様々なコンセプトのシェアハウスが生まれています。誰かを支える、誰かの役に立つ。「でも、いつの間にか支えようとしている側が支えられていることってたくさんあるんですよね」という運営者さんの言葉が何だか妙に胸に響いたものです。暮らしを通して学ぶ、育む。それはそのシェアハウスに関わっている全ての人に言えることなのかもしれませんね。
/Author: カガワ