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シェアする価値を創造し、世界に届けよう。

 

今日はいよいよ大晦日です。

 

シェアハウスに住まれている方々は、今頃、みんなで年越しの準備をしたり、年越し蕎麦を食べながら新年を迎えるお祝をしてるのかもしれないですね。

 

毎年末に書くこのブログは、知らず知らずのうちに1年を振り返り、年始の目標がどれ位、実現できたのか、どれくらい挑戦と失敗ができたのか、そんなことを考えるきっかけになってもなっていて、サイト運営における僕の密かな楽しみにもなっています。自己満足の世界ではありますが、どうぞお付き合いください。

 

時が経つのはあっという間ですが、今年も1年とは思えない位、色んなことがありました。

 

昨年はアメリカにグループ会社を設立したこともあり、実は、一年前の今日は、来年の年越しをアメリカで迎えよう、と考えていました。それなのに自分の決断をメンバーに発表する前に、加川からアメリカに行きたいと言われ、ヒロキくんにはオーストラリアで挑戦してみたい、と言われ、振り返ると、年始の思いとは裏腹に、今年一年は、なぜか東京でお留守番をするように活動する一年でもありました。

 

今年の教訓は、「準備や計画はあてにしていてもしょうがない、さっさと行動に移そう」ということかもしれません。

 

 

東京シェアハウスのサイト公開から5年半、会社設立からは6年と半年という月日が経ちました。

当時は「シェアハウス」という言葉は一般的ではなかったので、シェアハウスのポータルサイトを運営しています、と説明するのも大変でした。「ゲストハウスに長く住むっていうこと?」とか、「正しい英語じゃないよね、流行らないと思うよ」とか。

「掲載するのに全部訪問して自分一人で撮影するの?お兄ちゃん、元気だねー」と笑われながら、事業者さんのオフィスを一件一件訪問していたのも、今となっては良い思い出です。

そう考えると、それはそれなりに大変だったと思うのですが、そんなことよりも、一つ一つ自分の思いが実現していくのは楽しい日々でもありました。シェアハウスが普及すれば、そういう暮らしを必要としている誰かの役にたつと考えていたので、そこに向かって走り出せてることに、ワクワク感があったのだと思います。

 

 

家族以外の人間と一緒に暮らすという経験は、高校卒業後に向かったオーストラリアのアデレードという街で、出会った友人と3人で大きな一軒家を借りての共同生活がはじめてでした。それが1996年のことなので、今から20年も前のことです。(時の残酷さを感じますね、笑)

当時は世間知らずの19歳だったので、自分達だけで一軒家を借りたことに、「オレ達ってすごいじゃん」、という訳の分からない達成感がありました。家に帰ると声や音楽や出会いがあって、ハウスメイトと夜通し語り合ったり、パーティーをしたり、他の留学生や旅人を迎え入れたりして、毎日が楽しく刺激的でもありました。

学生時代、社会に上手く適応できていなかった自分にとっては、仲間と暮らす日々が、成功体験でもあり、居場所だったのだと思います。他人と一緒に暮らすことが、成功体験って、皆さんには、あまりピンとこないと思うのですが、当時の僕には、暮らしを通して世界が広がっていくような体験でした。

一人暮らしの人と話をするたびに、みんなで住んだ方が楽しいのにな、と心の中で呟いていたのだと思います。

 

 

会社設立当時には事業計画というものがありませんでした。お金もなかったし、不動産業界の経歴や人脈もなかったし、ポータルサイト運営のノウハウもありませんでした。

 

なので、事業として成り立つ可能性は、限りなくゼロに近く見えたのだと思います。経営の経験がある人に話をしても、あまりにも、計画性がないので、失敗が目に見えているというか、相談すると基本的にはネガティブな意見となって帰ってきました。

高校野球の県大会で2回戦を勝ち抜けるどうかのピッチャーが、巨人相手に完封目指して勝とうとしているようなものかもしれません。当時、ベンチャーキャピタルと呼ばれているような投資家の方々に挨拶しても、話をまともに聞いてくれなかったことも、今考えると、理由も良くわかります。

 

 

でも今は、そういう環境にいるような人でも、やりたい事に挑戦できる時代だと思うのです。

起業することに沢山のお金が必要な時代でもないし、特別な能力とか天才肌の人間である必要もない。僕のような雑草タイプであっても、色んなことに挑戦することが全然できる。上手くいくかどうかは分からないけど、そんな僕らが未来を創っていくコトって、これからの時代に、実はとても重要なことのように感じます。

なにもなかった場所から社会に大きな影響を与えるような事業を生まれて、世界に広がったら、恐らく8割以上の人が、あいつらで出来るなら、俺にも何かできるはず、と根拠のない自信がきっと持てるでしょう?

 

 

東京シェアハウスには、自分たちで一つ一つ積み上げていく社内文化があると思っています。

迷ったときに、営利目的優先で考えるのではなく、進もうとする方向に、ワクワクできるのか、心の奥の方に耳を傾けること。自分達の頭で考え、目指す方向は、独りよがりになっていないか、自分達で決めているのか、決断することを大切にすること。

当たり前のようで、実は実践できている会社って少ないように思うし、気がつくと、僕らには、そうした社内文化が大きな財産の一つになっていると思うのです。

そんな価値観にも共感してくれたのか、僕らの活動に加わってくれるメンバーも増えてくれました。

今では、京都や福岡、シドニーやプノンペンにもメンバーがいるので、会議はオンラインで行うことが普通です。本当に頻繁に話をするので、距離の隔たりを問題と感じることもないし、これからは、位置的なことよりも、優先するべきことが沢山ある時代なんだと思います。

 

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シェアハウスはまだまだ普及していくと思いますが、ある意味、既に一般的なライフスタイルと言えるレベルまで広がりつつあるように感じています。

なので、僕らとしては、事業の規模拡大だけではなく、シェアハウスがより魅力的なライフスタイルになる為に、どうすればいいのか、ということに興味が強いし、もっと広いエリアで、もっと深いレベルで情報配信をしていきたいです。

社会が課題とされているような事に挑戦してみたい。地方だとシェアハウスは成り立たないとも言われますが、地方には地方のシェアする暮らしの在り方があると思うし、それが実現できたら、地方創生にもきっとつながるはず。

シェアハウスという枠から離れてでも、シェアする暮らしがもっと普及するようなサービスになるのであれば挑戦していこう。欲しい未来は創ってしまおう。そんな風に活動していこう。

 

こうした事は、言葉でいうよりも、まず動くことだと思いますし、来年はとにかく、行動に移したいな、と思います。(教訓は活かさないと、ですね、笑)

 

というわけで、これからも、失敗を繰り返すような日々だと思いますが、価値観やライフスタイル、思想を大切にしながら、必要とされている人に、より良いサービスを届けることができるよう頑張りますので、時間があれば、東京シェアハウスに、お散歩気分でお立ち寄り下さい。

 

好きなことに挑戦しながら、僕らが活動を継続できるのは、このサイトに訪問して下さる方々、シェアハウスを運営されている事業者の皆様、メンバーのみんなの存在があるからで、色んなことに感謝しています。一人ではとうの昔に力尽きていたと思います。本当にありがとうございます。

 

それでは、年末年始は、ゆっくりと身体を休ませて、良いお正月をお迎え下さい。皆さんにとって、来年も素敵な物語が生まれる一年でありますように。

 

 

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色々あるけれど、時間がたてば、笑い話にできるのが、人生の良い所だと思うのです。

 

 

Author / Moriyama
東京シェアハウスの代表をしています。世界中にあるモノ、コト、ヒトがもっと気軽につながれるような社会構築を目指してます。世の中には、あまり世間に知られていないけど、もっと自由で、豊かで、面白い物語がたくさん潜んでいると思うので、そんな世界を見つけて、広げていきたいと思います。

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